2010年11月25日木曜日

中古部品で自動車修理 新品の修理と遜色なし

 自動車修理で、新品の部品ではなく中古の部品を利用するケースが増えている。古着や中古マンションなどの人気が「中古」に対する抵抗感を薄れさせていることもあるが、廃車などから取り外された中古部品での自動車修理は当然、費用も安い。(太田浩信)

 ?古くても大満足?

 長野市の男性会社員(27)は昨年、壁にこすって傷付けた自動車のドアの修理を修理工場に持ち込み、「中古部品で直した方が安く済みますよ」と言われた。十万円近い修理費を覚悟していたが大幅に安い見積もりに早速、中古部品での修理を依頼。結果は3万円弱の費用で、新品での修理と遜色(そんしょく)なく、満足のいくものだった。

 自動車の修理費用は、ぶつけた場所や傷の大きさ、ダメージの程度などで異なり、業者間の料金差もある。修理に出す場合、複数の業者から見積もりを取って比較するのが節約のコツだ。さらにお財布の大きな味方になるのが中古部品。リサイクル部品、リユースパーツなどとも呼ばれる。

 国内最大の自動車中古部品流通ネットワークを持つNGP日本自動車リサイクル事業協同組合(東京都港区、組合員142社)は、在庫の管理や流通にオンラインシステムを確立。廃車やリースを終えた車から使用可能な部品を取り外し、1点ずつ独自の商品化基準で検査し、合格した部品は詳細な状態の登録とともに区分?保管する。修理業者からの注文に適合する部品を全国の会員に照会し、梱包(こんぽう)?出荷する。

 昨年の組合員全体の部品売上高は375億円で、対前年度比104%と右肩上がりだ。

 部品はバンパーやボンネット、フェンダー、ドア、ライト、シートなどの内外装部品と、エンジンやトランスミッション、セルモーターなどの機能部品の2つに区分され、一定期間の保証が付く。現在、登録された部品は約150万点。一部メーカー系のディーラーもお得意様という。

 ?ワンパッケージ?

 同組合では中古部品は新品の半値を超えない価格に設定するが、さらに価格面で新しい部品よりも有利な面がある。

 例えば、ドア。「外板と内装部分、さらにパワーウインドーのモーター、ガラスが入ったワンパッケージで、一般的に2万円から2万5千円くらい」と宮地康弘専務理事。新品では外板だけで、ガラスやモーター、内装も付属しないため、損傷の具合によってはそれらを別々に購入しなければならず、価格がかさむ原因となる。

 ただ、中古部品を使う場合は注意が必要だ。宮地専務理事も「傷の有無や何年使用した車の部品か、どの程度の走行距離の部品かなどの情報が一番大事」と指摘する。中古部品を使ったことで不具合が生じ、結局は新品の部品でさらに修理することにならないように安心できる中古部品で賢く修理したい。

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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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